交通事故で多いケガはむちうち！

 

岡崎市アームズ整骨院です！

 

交通事故でケガは、圧倒的に「むちうち」です。

 

ある文献ではこのようなデータがあります。
頚部　46.6%
頭顔部　15.1%
上肢　14.6%
下肢　11.6%
腰背部　5.9%
胸部　3.9%
腹部　1.4%
全身　1.0%

頚部のケガが全体の約半数あり、頚から上の頭、顔を入れたら60％以上占めることになります。
実際、当院に来られる患者さんも頚を痛めている方が多いです。
その中で多いのが、むちうち症状です。

 

むちうちとは？

むちうちとは首に力が加わる際に、首がS字な形になり鞭がしなる様に似ていることから、『むちうち症』と呼ばれています。

以前は僕も整形外科に勤務していましたが、『むちうち症』という診断名は見たことありません。

実はみなさんが言うむちうちは、正式な病名ではなく病態の通称です。
首の症状でいうと医学的には、負傷の状態や症状によって以下の傷病名等が付けられます。

 

①頸椎捻挫・外傷性頚部症候群
②バレ・リュー症候群
③神経根症状型
④脊髄症状型
⑤脳脊髄液減少症

 

①頸椎捻挫・外傷性頚部症候群

レントゲンやMRI等の画像検査をおこなっても、頚椎に外傷性の異常が見つからない場合に、頚椎捻挫や外傷性頚部症候群という診断名が付されることが多いようです。
むちうち症状の中で、最も多い診断名が頚椎捻挫・外傷性頚部症候群で70%程占めます。

症状としては
・肩や首の寝違えたような痛み
・肩こりのような症状

交通事故の場合、受傷直後より2.3日後に痛みのピークがくる傾向があります。

 

②バレ・リュー症候群

バレ・リュー症候群とは、フランス人のバレとリューによって発表されたことに由来して「後部頸交感神経症候群」ともいわれています。
交通事故などで首の損傷により首の交感神経に異常が生じ、頭部や顔面に頑固な自覚症状が現れます。

症状としては
・頭痛
・めまい
・吐き気
・耳鳴りや耳詰まり
・食べ物が飲みにくい
・息苦しい
・腕のしびれ

などがあり、
受傷後2～4週間程度経過してから、受傷箇所の頸部痛等ではなく、頭痛やめまい、吐き気、耳鳴り、血圧低下等の症状が悪化し、3～6ヶ月程度経過しても改善がみられないことから判明するのも特徴です。

 

③神経根症状

脊髄という中枢神経から枝のような細い神経が出ています。
これの根本を神経根といいます。

首の骨の隙間からでている神経根が骨の変形や交通事故の外傷などで刺激を受け、炎症が起こることで症状が出ます。

症状としては、
・首に痛み
・肩から指先にかけての痛み
・同部のしびれ、知覚障害
・同部の脱力感

などがあります。

 

④脊髄損傷型

脊髄とは、脳から脊髄という木の幹のような太い神経のことをいいます。
先ほどの神経根はこの脊髄から出たものです。

症状としては
・腕や足の痛みやしびれ
・頭痛
・めまい
・吐き気
・視力障害
・排便障害
・麻痺
などがあります。

特徴は、神経根は傷がついても再生する能力がありますが、脊髄が再生能力がないので脊髄が傷ついてしまうと麻痺など後遺症が残ってしまいます。

 

⑤脊髄減少症

脳と脊髄は、硬膜という袋の中に入っていて、この袋は水みたいな一定量の髄液で川のように流れています。

この髄液が流れる袋から髄液が漏れ出して髄液量が低下することをいいます。

症状としては

・　頭痛
・　めまい
・　耳鳴り
・　倦怠感
などがあります。

 

 

今回はむちうちをテーマにしましたが、交通事故では様々な症状があります。
受傷直後は症状が軽くても後でひどくなることも多いです。
交通事故にあってしまった、交通事故で通院しているけどなかなか症状が取れない、などありましたらアームズ整骨院にご相談してください。

 

アームズ整骨院　院長

鈴木